なぜ刑事事件に強いのか ― 弁護士・石川雅巳のご紹介

検事出身の弁護士

検事出身の弁護士(ヤメ検)とは、当初検事として任官し、被疑者、被告人を訴追するために捜査・公判の活動に携わり、その後、検事を退職して弁護士となった弁護士のことです。

 

司法試験に合格した者は、司法修習終了後、各自の希望によって裁判官、検事、弁護士になります。

裁判官や検事は国家公務員として採用されることになるため、一般的に言えば、裁判官や検事を退職した後、弁護士になることはすぐにできます が、弁護士をやめて裁判官や検事になるのは難しいと言えます。

 

検事出身の弁護士はなぜ刑事事件のエキスパートといえるのか

弁護士の腕の良し悪しは、最初に受けた教育とその後の経験によって決まっていきますが、5年以上の検事経験を積んだ検事出身の弁護士は、以下の点で刑事事件の弁護についてはエキスパートとしての腕を持っていると言えるのです。

 

1.検事は刑事事件専門の職業であり、豊富な経験を有すること。

一般的に言えば、弁護士の仕事の比率は刑事事件よりも民事事件のほうが多いと言えます。刑事事件をほとんどやらない弁護士も多数います。ところが検事の場合、任官すると朝から晩までもっぱら刑事事件の仕事だけをやり続けることになります。
そして、国家に集まった膨大な刑事事件をすべて検察庁で処理することから、各検事が非常に多い事件数をこなすことになります。

 

通常の弁護士に比べて、事件数は圧倒的に多いと言えます。
そして、その中で、検事は多種多様な事件を経験し尽くすことになるのです。
私も、覚せい剤の自己使用、窃盗、傷害などの比較的単純な事件から、殺人、強盗などの凶悪犯、贈収賄、脱税など捜査、公判の難易度の高い事件まであらゆる事件を経験しました。

私は横浜地検の公判部に勤務していた時代、毎月約40件の刑事裁判を行っていました。
これは一年間で言えば約500件の裁判を行ったことになります。
弁護士業務の中で一年に500件もの刑事裁判を経験するなどあり得ないことであり、検事だからこそこれだけ豊富な経験を積めるわけです。

 

2.検察庁の教育システムがしっかりとしていること

検察庁は、検事が新人として入ってきたときから概ね5年間、検事を徹底的にしごきあげ、5年経過した時点でどんな難事件でも一応こなせるだけの力をつける教育システムをとっています。

 

この5年間、特に大都市で勤務している時代、検事は上司や先輩に怒鳴られながら土日もなく連日夜遅くまで仕事に追われ、その中で力をつけていくことになるのです。
会社組織の中で仕事の基本を身につけるまで徹底的にしごかれるのと同じシステムですね。
そして、検察庁が起訴した場合の有罪率は99パーセント以上あります。
検察庁は、この有罪率を落とさないためにも、各検事に対して非常にシビアに証拠の見方を教えるのです。

 

弁護士の場合は、先輩の弁護士から仕事を教わりながらその仕事のやり方を身につけますが、検察庁のような全国組織で多種多様な上司や先輩に徹底的にしごかれるシステムを持っている弁護士事務所はありません。

 

3.犯罪者の取り調べをやる職業であり、その中で尋問技術が身につくこと

裁判で自分の側に有利な判決を勝ち取るためには、証拠を厳しく見る目を持つとともに、証人尋問や被告人質問において的確な質問をする技術が必要になってきます。
証拠を的確に見ながら、証人に対しどのような質問をできるかということがその弁護士や検事の腕前の良し悪しということです。

 

検事は、公判部に所属しているときは、毎日のように刑事裁判をやりますが、捜査部にいるときは毎日犯罪者や参考人の取り調べを行います。
その中で犯罪者の嘘をどうやって見破るか、嘘をついている犯罪者をどうやって追い詰めていくかを日夜研究することになります。
そういった仕事の中で、的確な質問をする技術を磨くことができるのです。

 

また、このことは弁護士側に立った場合、質問に対してどう答えたらよいかを適切にアドバイスできるということにつながります。

 

4.捜査手続など、通常の弁護士が見ることのできない部分を多数経験して、捜査側の手の内を知っていること。

捜査は通常検事が警察を指揮して行います。そして、警察や検察庁などの捜査機関がどのような捜査を行っているかは、被疑者や弁護士には知らされません。
これは捜査状況が分かってしまえば、逃亡や証拠隠滅の恐れがでてくるわけですから当然のことです。
ですから、通常の弁護士は、検事側にどのような証拠が集まっているのか、検事がどういう段取りで捜査を進めているのかを知ることはできません。

 

弁護士は被疑者が裁判(公判)にかけられて、初めて検事が集めた証拠の一部だけ(検事が裁判所に提出する証拠だけ)を見ることができるのです。検事が裁判所に出してこない証拠は見る機会がありません。
検事出身の弁護士であっても、もちろん自分が弁護士として扱っている事件の捜査の状況を知ることはできませんが、ただし、自分が検事として捜査を行っていた経験があるため、ある程度相手の手の内を推察することができるのです。

 

5.量刑、情状などについても重要な要素や相場を知っていること

罪を認めている事件の場合、どういう情状があれば刑が軽くなるのか、あるいは起訴されずに許してもらえる可能性があるのかということは非常に重要になってきます。検察庁は全国組織ですから、各都道府県で事件処理に不公平がないように、事件ごとの量刑などの情報を保管して各検事が参考として見ることができるようにしています。

 

検事は大量の事件を処理する中で、多数の量刑や求刑の情報を見ることになり、その中で各犯罪の相場を知ることになりますし、どういった事情があると刑が重くなったり軽くなったりするのかという知識も豊富に持つことになるのです。検事出身の弁護士は、刑が軽くなるための事情も熟知していますから、刑を軽くするための弁護活動も的確に行うことができるのです。


  • 弁護士 石川雅巳の強み
    • 検事出身の弁護士であり、解決事績は1,000件以上
    • 大事件、難事件、珍事件も得意とする、高い問題解決力
    • 筑波大学法科大学院にて教鞭を取る、確かな法律知識と経験
    • 弁護士TV、メディアに出演し、刑事事件分野を解説
    • 書籍など、弁護士関係者が参考にする豊富なノウハウ
    • 明確・誠実な事件処理で信頼を構築
  • 刑事事件の無料相談 | 03-5501-2485

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