海で水着の女性を撮影したいです。盗撮になりますか?

こんにちは。弁護士の石川雅巳です。今日のご質問ですが「海で水着の女性を撮影したいです。盗撮になりますか」ということなんですね。
いわゆる盗撮には当たらないわけなんですけれども、犯罪になる可能性はあります。どういうことかといいますと、これは東京都の条例で説明をいたしますと、東京都の条例でなにが規定されているかというと、まず条例の

名前ですが「公衆に著しく迷惑をかける暴力的不良行為等の防止に関する条例」と、こういう条例があって、

そこの5条ですね。5条の第2号にいわゆる盗撮について規定されてます。盗撮というふうに条例自体、書いてあるわけではないんですけど、これが盗撮というふうに理解されているわけですね。

 

 

どういう規定かというと、まず5条ですが「何人も、正当な理由なく、人を著しく羞恥させ、又は人に不安を覚えさせるような行為であって、次に掲げるものをしてはならない」とありまして、そして第1項の2号に「公衆便所、公衆浴場、公衆が使用することができる更衣室その他公衆が通常衣服の全部若しくは一部を着けないでいる場所又は公共の場所若しくは公共の乗り物において、人の通常衣服で隠されている下着又は身体を、写真機その他の機器を用いて撮影し、又は撮影する目的で写真機その他機器を差し向け、若しくは設置すること」。これが盗撮として処罰されるというふうに規定されています。この場合の刑は、1年以下の懲役もしくは100万円以下の罰金ということになります。
これには当たらないわけですね。水着、人が自分の意思で水着になって泳いでいるというわけで、なにも隠しているわけではないわけですから、これを写真撮影することは、この規定は適用できません。

 

しかし、それ以外にもう一つ規定がありまして、同じく5条なんですけれども、3号という規定があります。「前2号に掲げるもののほか、人に対し、公共の場所又は公共の乗物において、卑わいな言動をすること」とあります。その場所が公共の場所であった場合にこの規定が適用される可能性があります。

 

というのは、平成20年の最高裁の裁判例なんですけれども、着衣の上から、ズボンの上からお尻を撮影したと。そういう場合に条例違反として有罪になるというような最高裁の判例があるんですね。これは北海道の

条例だったんですけど、やはり北海道でも東京都と同じように条例のつくりがなってるわけですね。そして、

やはり一般的にこう卑猥な言動をした者について処罰をするというような規定があって、それを適用したんですね。

 

その事例っていうのはどういった事例かというと、ショッピングセンターの中で、男が女性を後ろから付け狙って、約5分間、後ろからつきまとって、40mにわたって付け狙い、約11回にわたって、そのお尻を着衣の上から撮影した。これについては卑猥な言動であることが明らかだということで有罪とされています。

 

水着姿の女性を撮る場合でも同じような理屈になると思いますね。この「卑わいな言動」に当たるのだというようなやり方で撮影した場合は、盗撮ではなかったとしても処罰される可能性があるということになります。以上です。

 

 


  • 弁護士 石川雅巳の強み
    • 検事出身の弁護士であり、解決事績は1,000件以上
    • 大事件、難事件、珍事件も得意とする、高い問題解決力
    • 筑波大学法科大学院にて教鞭を取る、確かな法律知識と経験
    • 弁護士TV、メディアに出演し、刑事事件分野を解説
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